2011.03.21 Monday
ラオス竹紙の旅記録21
2月18日、朝、ルアンナムターを旅立つ。
ここが私たちが8日間お世話になったゲストハウス、1日二人一部屋800円くらいの宿だったが、清潔でなかなか快適だった(シャワーのお湯の出は悪かったけど)。
旅立ちが名残惜しい。
通訳を務めてくれたニットさんとも今日がお別れだ。
ニットさんは、いつの間にかこのルアンナムターにいくつかある旅行社やゲストハウスの人たちとすっかり仲良くなってしまっていた。おかげで、私たちも地元の人たちと親しくなり、昨晩は一緒に酒盛りとなった(私たち、お酒飲めないんだけど)。私たちは10時くらいまでは一緒で、そのときすでに大量のビールが消費されていたが、ニットさんたちはその後夜中の2時まで飲み続けたらしい。ラオスの人、ほんとにお酒好きだ。そしてこれからのラオスのこと、観光のことに、すごく夢を持っている。ビエンチャン在住で、旅行業の経験もあるニットさんは、彼らの相談にも乗っていたらしい。
ニットさん、自身はけっこう波瀾万丈の人生ながら、それをおだやかに乗り切る不思議さがある。
今回の旅は、ほんとに彼のおかげで、とてもディープなものになった。少数民族の人たちとも、ルアンナムターの人たちとも予想以上にふれあう機会を得た。形式や手順をすっとばして、人の芯の部分にぐーんと入っていくような彼のキャラクターが、私たちをラオスの奥の方まで誘ってくれたのだと思う。
ほんとうに感謝している。
親しくなった旅行社のおっちゃんに手配してもらい、ルアンナムターから乗り合いのミニバンで5時間かけて南東のパークモンに、さらに乗り合いのトゥクトゥクに1時間ゆられてノンキャウに向かうことにする。
ワゴンの補助席をすべて使って12人が乗り合わせた満席のミニバンの中では、地元の?若い女性が車酔いではき続け、ご本人もまわりもつらい状況となった。でも、誰も車から抜け出すことは出来ない。
ミニバンを頼む時、ちょうど居合わせたイギリス人の老夫妻(70は過ぎていたと思うがすごく旅なれたお二人で、ルアンナムターでも自転車に乗って回っているのを見かけた)が、「ミニバンよりローカルバスが楽よ。車の中で寝られるもの」と言っていた言葉を思い出す。
中継地点のウドムサイ
ウドムサイのこの食堂で、食欲ないと言いつつも、においにひかれてジュウジュウ脂ののった焼き肉を食べる。おいしかった。奥に座っているのが夫。
夕方、ノンキャウ着。
安宿を探す。
私たちの宿は安宿だったが、ノンキャウの眺めは抜群だ。
日本人はほとんど見かけないが、ヨーロッパからリゾート感覚で過ごす人も結構いる。
翌朝、ここからメコン川の支流をスローボートに乗ってさかのぼり、北のムアンゴイを目ざす。ムアンゴイは、船でしか交通手段がないということに心ひかれ、この旅の最後のおまけに行ってみようと思っていた場所だ。
ラオスの暮らしを語るとき、メコン川を欠かすことのできないだろう。
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