2011.02.25 Friday
ラオス竹紙の旅記録6 竹紙を探す
2月11日 ニットさんと落ち合った私たちは、それぞれの情報をもとに今後の計画を立てた。
ラオスは60以上もの民族が集まってひとつの国家を形成している国だが、特に北部のルアンナムター周辺は少数民族が多く、山間部に少数民族がいくつもの小さな村を形成して点在して生活している。地域的にも、中国雲南省、ミャンマー、タイ、ベトナムなどと国境を接しているので、それらの地域から民族も物資も流れたということなのだと思う。
わたしがまず行ってみたかったのはレンテン族の集落だった。
10年ほど前、見た雑誌に載っていたのは、レンテン族の女性が竹紙を漉いている写真だった。濃い藍色の民族衣装に身を包んだ女性達が、大きな枠を持って、川原に紙を干している写真だった。その写真キャプションに「ルアンナムター郊外にて竹紙を漉くレンテン族の女性達」とあった。
レンテン族の村をいくつか見たい。レンテン族はみな竹紙を漉いているのだろうか?
でも、ラオスで竹紙を漉くのは、レンテン族だけなのだろうか?他の民族はどうなのだろう?
日本で得られる資料は少なかったし、ニットさんも詳しいことは現地でないと分からない様子だった(ニットさん、ルアンパバーン郊外が出身地と聞いていたので、ルアンナムターは何度も来たことがあるのだろうと思っていたが、なんと初めて来たとのことだった。日本のように、人々が全国を旅行しているわけではないのだ)ので、まずはいくつかの少数民族の村を回ってみようということになった。
また、この日、ルアンナムター郊外で、もう10年以上も地域の女性達とともに織物の生産活動をプロデュースしている日本人女性、谷由起子さんにもお会いすることができ、彼女からもいくつかのアドバイスをいただくことができた。
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