2013.05.17 Friday
展覧会とワークショップ
5/11のナラサキさんの服作りワークショップ
手仕事は楽し。実際に自分が着られる服はなお楽し。 しかし、直線断ちとは言え、やはりやり出してみると、それなりに時間はかかります。 夕方少し暗くなり、窓際で明かりを採りながら、仕上げをめざし、縫い進める参加者の方々。二人で組みになり、糸巻きをする方も。 ふと、忘れかけていた古い記憶がよみがえってきました。 いつか窓辺でそんな光景を見たような....。 ああ、上村松園の絵にも、そんな構図の絵ありましたねえ。 なんだかとても懐かしい心ひかれる美しい光景でした。 5/14の牧さんご夫妻のギャラリートークとラオスランチも充実でした。 ひとつ前のブログにお書きした通り、ラオスの風土や人々、そして農業とワタをめぐる暮らし。雨期から乾期への変わり目に、水がひく土手の高台から順番に作物を変えて土手の下手まで作物を植えて行く知恵、紡績機に通りにくく大量生産には向かないけれど、空気をたくさん含み、軽くて暖かく通気性もあるラオスのワタ、そのワタを染めて布にすることは農業であると言う言葉、ラオスで地域のやり方に沿いつつ、長年トレーディングに取り組んでこられたご夫妻ならではのお話でありました。 でもそのお仕事が、時代の流れの中で、変化の時期にあると言う現在形のお話もあり、どこにも押し寄せる同じ構図の問題点に、これからの私たちにできること、すべきことを考えさせる最後でもありました。 充実のお話とハーブたっぷりのラオスランチに間しては、写真がありません.....。 30人を超えるお客様の誘導やランチ準備、レジなどでいっぱいいっぱいで、写真を撮るのすっかり失念してしまい、とても残念。参加者で、会場やお料理の写真撮られた方いませんか?(1.2枚でもデータあればメールで送ってくださいませんか〜) 5/16の前川佐知さんの「ワタから糸へ」のワークショップ 3台の糸繰りと2台の種取りの道具(このゴールデンウィークに前川さんはこれを抱えてラオスから帰ってきたばかり!)を使って、11人の参加者が奮戦。 この写真は最初の説明段階ですが、弓を使ったワタ打ち、種取り、そして難しかった糸紡ぎ。部屋いっぱいにそれぞれの作業をする方が広がり、まるでラオスの集会所を思わせる光景(私が行ったラオスの村でも、女性たちが赤ちゃんを背負いながら、こんな風にみなで共同作業していましたよ) 後半には、素足(ほんとは太ももがいいらしい)を使って糸によりをかける作業、そして、作った糸は、パーシーの紐や、かわいいストラップに変身していきました。 糸紡ぎの難しさには、皆さんとても苦労していて、帰り際には、ラオスで作られた手紡ぎ糸の美しさに、改めて感動しておられました。 ああ、3つのワークショップが終わり、私はほっとひといきです。 でも、この展覧会で、出来上がった製品だけを展示販売するのではなく、ものを作るときの一から十までを曲がりなりにも見たり聞いたり体験することができたこと、そういう風に皆さんにもご協力いただけたこと、ほんとによかったなあと思っています。 ご協力くださった皆さん、ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。 いやいや、そんな風に締めくくってはいけません。 展覧会はまだ続いております。 今週の日曜日まで会期が続いております。 展示はまだまだご覧いただけますし、ワークショップを通して学んだことを、皆さんにお伝えすることもできます。 まだご覧になっていないみなさ〜ん、どうぞ見に来てくださいね! |