今年の春は、清滝で
桜花の咲き初めから満開まで日々眺める幸せを味わったのもつかの間、花は、
春の嵐とともに桜吹雪となって舞い散ってゆきました。今は、色とりどりに変化する新緑の若い緑が楽しみです。
さて、次の清滝テラの催しは
5月10日(金)〜5月19日(日)
「ラオス・布のある優しい暮らし」(クリックすると大きくなります)
一昨年私も訪れて(竹の紙の調査です。その報告はブログ右側の「ラオス竹紙探訪の旅」で見られます)、大好きになってしまったラオスの布の展覧会です。
ラオスのことをアジアの最貧国のひとつという人もいるけれど、行ってきた私の印象はまったく異なりました。心に強く残ったのは、その豊かさです。
自分たちの暮らしに必要なものを自分たちの手で作り出すことができること。
食べ物然り、着るもの然り、住む家然り、道具然り。
その知恵は親から子へ、孫へと受け継がれ、知恵を持つ長老は若者から尊敬され、人々は祖先をあがめ、土着の信仰で守られています。
女性たちは、みな、綿を栽培して、ワタから糸を紡ぎ、草木染めして、高床の家の下で、自分や家族のために機を織り、服を作っていました。
自然の持つ草木染めの美しい色や、伝えられてきた手織りの模様、細やかな手刺繍が、ごくあたりまえの日常の中で、作られ、使われています。
特に綿は、安価で丈夫、使用の用途も多く、度重なる洗濯にも耐え、誰にも使いやすい素材です。しかも手紡ぎ手織りですから、使うごとに肌触りもよく、草木染めの色合いも美しい。
今回はこのラオスの綿の布に焦点を当てて、展覧会を構成することにしました。
長年ラオスの地元の人々と手を携えて綿布づくりをおこなってきた、SHOKU(株)オファーさんの布生地、そして、やはりたびたびラオスを訪れて布を仕入れ、デザインから縫製まで服づくりをしているSOW(ナラサキシノブ)さんの服やかばん、その他スカーフや布小物など、あれこれ展示販売する予定です。
商品を見てもらうだけではなく、ラオスの文化にも学んでいただきたく、出展者によるギャラリートークや服づくりのワークショップもおこなう予定です。ラオスに長期滞在して、現地の染織研究を続けている前川佐知さんにも糸紡ぎのワークショップをお願いしています。
さらに楽しみなのは食文化です。
ラオスの食の紹介も手がけてこられたオファーさんの協力で、代表的なラオス料理のいくつかを、ワークショップとセットで会場にてお楽しみいただけます。
ワークショップやお食事は人数が限られていますので、どうぞお早めにお申し込みください。新緑の清滝で、お越しをお待ちしております。
自分で手づくりされる方は布生地(メーター売りしています)をどうぞ、
出来上がった服がよい方は、会場にてお好みのものをどうぞ、
布地からのオーダーも受け付けます!