2011.08.05 Friday
ギャラリートーク報告
8/3は菅野今竹生さんのギャラリートークの日でした。
福島に多い「菅野」という姓をもつご自身の紹介からはじまり、福島に暮らすご両親やご兄弟、友人への思い、東北に行ってこられたとき被災地で経験した「におい」をはじめ、映像には表れないことなど話していただきました。これから自分がどうすべきかを考える、とまどいや焦りやいらだちを抱える菅野さんの口は重いものでした。 そんな中で、会場で菅野さんをフォローしてくださったのが山本公成さんでした。 7月に震災ボランティアに参加してこられた山本さんは、「何がどうなったのか自分の目で震災を見る」ことの必要を唱え、現地に足を運び、そこから自分のできることをしていこうと呼びかけました。 そして、奥様のほしこさんとともに、数々の曲を数々の楽器とともに演奏してくださったのです。 ときに悲しく、ときに祈るように、心に響く様々な笛の音でした。 傷ついた心にしみるようでもあり、菅野さんの重い心を代弁し、また慰めるようでもありました。鎮魂歌のようでもありました。 多くの言葉も大切ではありますが、音楽は、言葉がなくても一瞬で伝わるのだなあと思いました。 会場に来てくださった方々と、この時を共有できたことを、とても嬉しく感謝しています。 |